小規模事業者持続化補助金・ものづくり補助金・創業補助金
応募者数が多くなったことや、専門家への依頼が増えたことで、以前に比べると補助金獲得の競争が激しくなり採択率は下がっているようだ。
しかし、どの補助金にも共通する計画書の基本は、
から構成される。勿論、採択されれば次は計画の実行となる。
計画書に必要な部分は①と②のみだが、分析や戦略と聞くと何やら難しそうに感じる。
補助金で採択される計画書
確かに本来、この部分はとてつもなく難しく大変な労力を費やす。
しかし、認定や賞の獲得が目的ではない。補助金の計画書に限って言えば、『採択される計画書』を作成することが目的だ。
私が特に重要と考えているのは「読みやすさ」だ。「読みやすさ」とは審査員にとって読みやすいという意味だ。
審査員は有識者と呼ばれる人たちであろう。その人たちの評価を得る計画書を作成していこう。
まず初回は、絶対に理解しておかないといけないポイントをザックリ整理していく。
平成28年度第2次補正予算 小規模事業者持続化補助金
平成28年度第2次補正予算 小規模事業者持続化補助金の募集が始まっている。
(募集期間)
受付開始: 平成30年3月 9日(金)
受付締切: 平成30年 5月18日(金)[締切日当日消印有効]
小規模事業者持続化補助金の加点項目
はじめに、小規模事業者持続化補助金の要綱によると、加点による審査方式だ。
要するに各項目が何点かは知らないが、各項目の合計点が満点に近い順に採択されるということだ。
この補助金の計画書には審査に関係のないことをいくら書いても意味がない。書くだけ無駄だ。
①自社の製品・サービスの ②経営方針・目標と今後のプランは、 ③補助事業計画は具体的で ④積算の透明・適切性
では、次に上記の各項目は経営計画書(様式2)と補助事業計画書(様式3)の主にどの部分に記入していくのかを示めす。
経営計画書(様式2)・補助事業計画書(様式3)の大まかな構成を理解する
ステップ①: 大まかに審査項目を分ける
そのことを踏まえて計画書を作成するにあたっては、
を心掛けて作成する。
経営計画書(様式2)を説明
ステップ②: 計画書と加点項目の関係を知る
計画書はストーリーとして描くことが重要と言われる。
例えとして、桃太郎の話で
経営計画書(様式2)の各構成と審査項目の関連を説明する。
1.企業概要:経営計画書(様式2)
「私の名前は桃太郎」
昔々、おじいさんは山へ芝刈りに。
おばあさんが川へ洗濯に行くと、
川から「どんぶらこどんぶらこ」と
流れてきた桃から生まれた。
桃太郎は強く大きな子どもに育った。
加点項目で言うと①自社の製品・サービスの
2.顧客ニーズと市場の動向:経営計画書(様式2)
桃太郎は、
ながく外国に居て帰ってきた人から
不思議な話を聞いた。
3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み:経営計画書(様式2)
桃太郎は普通の子どもに比べ、
体もずっと大きく、力が強く、
かなうものは一人もいないくらいだった。
そのうえ、優しい子どもだった。
十五歳になった桃太郎は、
日本の国中で桃太郎ほど強い
ものはいない程になっていた。
加点項目で言うと②経営方針・目標と今後のプランは、
4.経営方針・目標と今後のプラン:経営計画書(様式2)
強くなった桃太郎は考えた。
そこで桃太郎は、
おじいさんとおばあさんにお願いした。
「鬼ヶ島に行き、鬼たちを成敗したい」と。
加点項目で言うと、 ①自社の製品・サービス、②経営方針・目標と今後のプラン を踏まえ、③補助事業計画は具体的でに繋がる。
補助事業計画書(様式3)を説明
桃太郎の例え話の続きで、補助事業計画書(様式3)での各構成と審査項目の関連を説明する。
1.補助事業で行う事業名:補助事業計画書(様式3)
「桃太郎が鬼ヶ島で鬼たちを成敗する」
2.販路開拓等の取組内容:補助事業計画書(様式3)
「どこで・誰に・何を・どのように」ということを桃太郎の話で説明。
<どこで>
鬼ヶ島で
<誰に>
悪い鬼たちに
<何を>
成敗を下す
<どのように>
陣羽織を着て、
腰に刀、
日本一のきび団子を持って。
いぬ・さる・きじ、の家来と共に。
加点項目で言うと③補助事業計画は具体的で
3.補助事業の効果:補助事業計画書(様式3)
桃太郎は
鬼ヶ島で鬼たちを成敗することで、
立派な3人の家来に、宝物を引かせて帰る。
そのことで
の目標を達成する。
そのことで、
という成果を得ることができる。
加点項目で言うと③補助事業計画は具体的で
4.経費明細表:補助事業計画書(様式3)
ここでは、補助事業の対象経費で必要な経費となっているかを間違いが無いように示す。
加点項目で言うと④積算の透明・適切性
小規模事業者持続化補助金の計画書を実際に書き始める。
ステップ③: フレームをつくる
ここまでで、経営計画書(様式2)と補助事業計画書(様式3)を、どの審査項目に照らし合わせて書いたら良いかをザックリ理解していただけたと思う。
次回からは、実際に計画書を書くための具体的な内容に入っていく。
そのため、実際に計画書を書き始めるにあたり、少し専門的に言うと
①経営計画書(様式2)では、自己分析を行い、補助事業に繋がる目的を明らかにする。
むやみやたらに書き始めても迷走することは間違いない。
経営計画書(様式2)ではSWOT分析と3C分析という基本的な分析方法を用いてフレームをつくっていく。
非常に簡単なので、次回からのフォーマットに従って書いていけば理解できると思う。
ただ、全く知らない方は一応、Google先生で調べていただきたい。
②補助事業計画書(様式3)では、経営計画書(様式2)をもとに、補助事業で行うプランニングと成果予測を行う。
ここでも基本的な5W2H という手法を基にフレームをつくっていく。
SWOT分析と3C分析と同様、全く知らない方は一応、Google先生で調べていただきたい。